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ラジオ体操が夏休みに廃止になった理由は担い手不足と騒音問題

小学生の頃、夏休みと言えば朝早くからの「ラジオ体操」

しかし、時の流れでいつしか夏休みの朝のラジオ体操が衰退してしまったという自治体も多いのではないでしょうか?

そんな夏休みのラジオ体操が廃止になった原因を調べてみました。

ラジオ体操が夏休みに廃止になった一番の理由は担い不足

私の中で、夏休みの思い出といえば、朝早く起きてラジオ体操に行ってたことです。

首からカードをぶら下げて、その日の体操が終わるとスタンプを押してもらえることが嬉しかったんです。

スタンプがいっぱいになると、夏休みの終わりにご褒美の品を貰える喜びは今も覚えているものです。

そんなラジオ体操が廃止になった一番の原因は、自治会の担い手不足との声があります。

私たちが子供の頃にラジオ体操の係をしてくれていた方は、もちろん高齢ですし、その後を引き継いでやってくれる方がいないと話されていました。

昔と今とでは環境がすっかり変わってしまったこともありますが、こういった私たちの中で当たり前に行われていた事が、今では衰退してしまっている現状は、どこか寂しいものがあります。

なぜ自治会の担い手不足がおこるのか

一番考えられるのは、人口の減少と高齢化でしょう。

現在は日本全体の人口が減少しており、特に地方ではこの傾向が顕著です。

若者が都市部に流出し、地方の人口は高齢化が進んでいます。これにより、自治会の業務を担う人材が不足する状況が生じています。

近年、都市化や核家族化が進み、地域コミュニティのつながりが弱くなっています。これにより、自治会活動への参加意識が低下し、担い手不足が生じています。特に都市部では、住民の移動が頻繁で、長期間同じ地域に住む人が少ないため、地域活動への関与が薄れます。

自治会活動は無償で行われることが多く、個人にとって時間的・経済的な負担が大きいでとされています。

特に共働き世帯やシングルペアレント世帯では、自治会活動に参加する余裕がないことが多いです。

最近では、自治会の活動が地域社会にとって重要であるという認識が薄れてきています。

特に若い世代は、インターネットやソーシャルメディアを通じて他の形で社会参加や情報収集を行うことが多く、従来の自治会活動への関心が低い傾向があります。

清廉(せいれん)
清廉(せいれん)
近隣住民とのコミュニケーション不足は、意識の変化を感じてしまいます。

ラジオ体操の廃止理由は騒音問題

夏休みのラジオ体操が廃止になった理由のもう一つに、騒音問題があります。

朝早くから始まるラジオ体操ですが、早朝の時間帯に音楽や指導者の声が響くことが、周囲の住民にとって騒音と感じるといいます

ラジオ体操の音楽や指導員の音声がスピーカーで拡声される場合、その音量が大きすぎると周囲に住む住民にとって迷惑となるケースです。

特に住宅が密集している地域では、音が響きやすく問題になっているんです。

基本的にラジオ体操は、毎日行われることが多く、特に夏休み期間中は連日開催されます。

このため、一度や二度の騒音であれば我慢できるとしても、連日の騒音は住民にとって大きなストレスとなる可能性が高いとされています。

これも先ほどの、自治会活動に参加する時間や余裕がないというのと同じで、自治会活動への参加意識が低い傾向にあります。

私たちの地域の方は、自治会に入っても「意味がない」「メリットがない」などの理由で、参加されません。しかし、その地域に暮らすのであれば、自治会に入ることでのメリットなど求めることは、お門違いではないかと思います。

コロナ禍の流れが追い打ちに

騒音問題に関しては、かなり前から問題になっていました。

世の中の不況の流れから、今では両親二人ともが働くのは当たり前。

限られた時間内で、家事や育児、などをやらないといけないとなれば、早朝からの騒音はストレスと感じられても仕方のないことかもしれません。

そんな中、3年ほど前の世界的に大流行したコロナが追い打ちとなり、夏休みのラジオ体操が廃止になったとされています。

コロナが流行し出した当時、感染対策の問題で、こういった自治会の行事ごとが全て無くなってしまった経緯があります。

その流れで、私たちの地域でもラジオ体操が廃止になったようです。

早朝からの夏の暑さもラジオ体操の天敵に

単純に夏の暑さも、ラジオ体操の廃止への要因と考えられます。

毎年、連日のように最高気温更新などのニュースをよく目にします。

夜も寝苦しければ、夏の早朝からすでに暑いのは皆さんもご存知の通りでしょう。

昔はあまり聞くことがなかった「熱中症」というワード。

夏になると毎日のようにニュースなどで報道されていますよね。

こんな暑い中でのラジオ体操は、リスクが高いと判断されているのも頷けます。

【まとめ】ラジオ体操が夏休みに廃止になった理由は担い手不足と騒音問題

夏休みにラジオ体操が廃止になった理由

◎自治体の担い手不足

◎近隣住民の騒音問題
◎コロナ禍からの流れ
◎暑い夏での熱中症問題

以上のような事で、夏休みのラジオ体操が廃止になった理由を解説させていただきました。

個人的な意見ですが、私は夏休みのラジオ体操は継続していただきたいと願っています。

なぜかあの頃のラジオ体操の思い出が忘れられないのです。

その後、友達とカブトムシやクワガタを捕りに行ったことなど、鮮明に覚えています。

最近はそんなことやっていないんでしょうか?田舎育ちなもので。。。

皆様のご意見やご感想をお待ちしております。どうぞご遠慮なくお申し付けください。

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