安倍元首相銃撃事件

山上容疑者の過酷な家庭環境「京アニ放火事件との共通点」安倍元首相銃撃事件

7月8日に起こった安倍元首相銃撃事件。これまでに山上容疑者について、様々な報道されています。連日のように話題の絶えない事件ですが、山上容疑者の家族について気になる事を調べてみました。

過酷な家庭環境で育った山上容疑者は、2019年の京アニ放火事件の容疑者との不思議な共通点も見つかりました。

山上容疑者の過酷な家庭環境

 

山上容疑者の家族は、予測できないほどの壮絶な家庭環境でした。

山上容疑者は三人兄弟の次男で、父親はトンネル工事を請け負っている建設会社の役員を務めるほどで、母親はその会社の社長の娘であることが分かっています。父親も母親も国内トップクラスの国立大学を卒業されていることから、かなり優秀なイメージです。

 

そんな幸せそうな家族ですが、闇が深い一面もあったようで、過去に山上容疑者の母親は育児を投げ出すような一面もあったようです。幼いころ山上容疑者の兄が早朝に泣きながら裸足のまま、母親を捜している姿を発見し、保護されるという過去も。当時の山上容疑者や兄妹が可愛そうだったと知人の方が証言しています。

 

山上容疑者の父親は、1984年に自殺しています。山上容疑者は当時3歳ぐらいで、これぐらいの時期から母親の様子がおかしくなり、家庭がうまくいかず、最愛の夫も亡くしてしまった時に救いとなったのが統一教会(現、世界平和統一家庭連合)。1991年から活動を始めたとされています。

 

統一教会に入信したきっかけについて、山上容疑者の伯父は次のように答えています。

「84年に弟(山上容疑者の父)が自殺した。さらに長男(同兄)が小児がんになり、抗がん剤投与で右目を失明し、脳にも転移した。これが一番大きい。(山上容疑者の母親の)弟も76年に小学5年で交通事故死している。最愛の母(山上容疑者の祖母)も82年に亡くなった。この方が聡明(そうめい)な方で、その血を受け継いでいた。これも伏線だったと思う」

引用元:スポニチ

 

山上容疑者の一つ上の長男は小児がんになり、その後2015年お兄さんは突然自殺。共に支えあってきた兄との突然の別れは山上容疑者にとって信じがたいものだったでしょう。山上容疑者は兄の葬儀で人目をはばかることなく、「兄ちゃん、なんで死んだんや。生きてたら、なんとかなるやないか」とおえつしながら悔やんでいたと言います。

 

母親が統一教会に、およそ1億という大金を献金したことから自己破産。山上容疑者は生活に困窮していた兄妹の為に、2005年に自殺未遂をしています。山上容疑者が24歳で当時、海上自衛隊に入隊していた時の出来事でした。自ら命を絶って兄妹のために保険金をと考えたようです。

 

母親が統一教会に入信する際、周囲の友人たちは必死に止めたとされていますが、母親は「教えに感動した」と聞く耳を持たなかったと証言しています。あの時もっと強く止めていればこんな事には、と後悔しているとのことです。

山上容疑者と京都アニメーション放火事件の容疑者との不思議な共通点

山上容疑者は、自身の家庭環境や兄の死などで、それまでの生活が変わってきた様子が分かりますが、調べていくうちに興味深い事が見えてきました。

 

それが2019年(令和元年)7月18日に京都府京都市伏見区で起きた「京都アニメーション放火殺人事件」の容疑者との不思議な共通点です。京アニ放火事件も世間を驚かせた、記憶に残る事件であったことは間違いありません。容疑者を含む70人が死傷し、36人の方が犠牲となった事件。

 

この事件の容疑者が、青葉真司容疑者(当時41歳)。
犯行の動機として、自分の作品をパクられたと叫んでいたようですが、現在もまだ裁判が行われていない為、真実はまだ分からないままです。

 

そんな京アニ放火事件の青葉容疑者と山上容疑者との一番の共通点は、家族の死で人生が狂ったという事です。青葉容疑者の父親は青葉容疑者の実母と不倫の末、駆け落ちで結婚しています。その後、2人は離婚し、母親と長男、青葉容疑者と父親と妹で分かれて生活することになります。

 

タクシー運転手だった青葉容疑者の父親は、勤務中に人身事故を起こしてしまい大けがを負うこととなり、この事故が原因で会社はクビに。それから収入が途絶え、生活も荒れ出したようです。タクシー会社をクビになってからは、定職に就くこともなくフラフラしていた父親は、その後、自殺。

 

青葉容疑者は高校卒業後に、コンビニでアルバイトしながら、一人暮らしを始めますが、父親の死後、アパートの家賃は滞り、父親と一緒に住んでいた妹も出ていかなければならない状況になりますが、父親の死から5年後に、今度は妹までも自殺されたということです。

 

わずか5年の間に実の父親と妹を自殺という形で失っている青葉容疑者は、そこから自暴自棄となり、下着泥棒で逮捕、コンビニ強盗で実刑を受け服役、出所後も住民とのトラブルが絶えない状況に薬物療法を受け、更生保護施設に入っていましたが、36名もの命を奪う凶悪な犯行を犯す事となります。殺人事件では戦後最多の死者数としても、京アニ放火事件は記憶に新しい事件です。

 

山上容疑者と青葉容疑者の共通点である家族の死。
山上容疑者は父と兄の自死、青葉容疑者は父と妹の自死。
最愛な肉親を失うことで自暴自棄となり、異常な家庭環境は生育に影響があるというのは事実でしょう。少なくともそうした傾向がみられますが、その矛先を他者に向けるのは決して正しく行為ではありません。

山上容疑者の家族のこれまでの過程

 

・1980年9月に山上容疑者が生まれる

・1984年12月に父親が自殺

・1980年代後半に兄が小児がんを患い、手術

・1991年に母親が統一教会(現、世界平和統一家庭連合)の活動を始める。
同時に5000万円を献金

・1994年頃母親が1000万円を献金

・1996年山上容疑者が高校へ入学

・1998年頃に統一教会に入信。祖父が死去。

・1999年母親が祖父から相続した不動産を売却。これを元手に4000万円を献金。山上容疑者は高校を卒業するも、生活が苦しく大学進学を断念。

・2002年8月山上容疑者が海上自衛隊に入隊。母親が破産宣告を受ける。母親はその後も献金を続ける。

・2005年1月に山上容疑者が自殺未遂。この7か月後に海上自衛隊を退職。母親は団体の活動で韓国に滞在

・2005年6月統一教会が母親に返金を始める

・2005年8月山上容疑者が海上自衛隊を退職

・2014年9月統一教会が母親への返金を終了

・2015年に山上容疑者の兄が自殺

・2022年1月から母親がしばらく姿を現さなかった団体のイベントに参加し始める。

・2022年7月8日 安倍元首相銃撃事件で現行犯逮捕

コメント

タイトルとURLをコピーしました